SSブログ

小説版プロポーズ大作戦の感想 [本]

やっと読み終わりましたので、個人的な感想を書いてみます。
以下ネタバレあり。

9章までは完全にドラマのままのストーリーでした。
多少ツルとエリの恋愛エピソードや幹雄と彼女のエピソードなどがはしょられてましたが、ケンゾーのダメっぷりも十分書かれておりました。
ドラマを思い出して楽しかったなぁ。

で、10章からは完全に小説版オリジナルストーリーとなります。
内容は最後の写真が結婚直前に礼の家でホームパーティーをみんなで開いた時の物で、その時リビングに飾られていた小学生時代の写真にも戻ってしまい、ケンゾーは2回も過去に戻ってしまうんですね。

小学校時代は合唱コンクールの日にタイムスリップ。
礼が合唱コンクールの指揮者で勢いあまって台から落ちてしまうという場面で、落ちそうになった瞬間、ケンゾーが台の下に寝転び、体を張って礼が台から落下するのを阻止する。
で、過去で合唱コンクールで予選落ちだったのが三位入賞となったのでした。
まぁ結局それだけで戻ってきてしまったケンゾー(笑)。
で、今度はホームパーティーのシーンにタイムスリップするのです。

過去に一緒にホワイトボードを売り歩いた課長から「うちの会社がアメリカに新会社を作ることになって、ロサンジェルスの駐在員を社内で集めているんだが、うちの部署からは岩瀬お前どうだ。」と推薦されるケンゾー。
過去にタイムスリップするまでは社内でのそんな話は聞いた事もなかったのに、なぜいきなりこんな話を聞かされ、自分が選ばれたのか?と考えるケンゾー。
それは過去に礼に早く逢いたいが為に当たって砕けろの精神で営業して、本当の意味で当たって砕けろの大切さを知り、それから熱心に仕事をする様になって自分が成長したからではないかと分析する。

で、礼宅でのホームパーティーの途中、合唱コンクールのトロフィーを見つけてみんなで盛り上がったあと、ケンゾーが外に出てタバコを吸っていると、礼が現れ「私ね、あの時指揮台から転げてたりしたら一生立ち直れなかったかもしれない。」と話しかけ、「未だ指揮台から落っこちる夢見てうなされる。」と告白。 更に「ケンゾーにはなんで今まで素直になれなっかったんだろう。」と後悔している。
どうやら合唱コンクールの歴史を変えたのは礼の心に影響を与えているようだった。
しかし、ケンゾーはその事を素直に喜べなかった。逆に罪の意識が胸を押しつぶした。

「私、ちゃんとかわいいお嫁さんになれるかな」と言って戻って家の中に戻っていく礼。
その後、高校の時の担任(あのあやしい陶芸家ね)が「今の話聞いたぞ。」と現れる。
「岩瀬、お前変な気起こすなよ。お前彼女の事が忘れられないんだろ?お前には言うまいと思っていたが、これはな、かつてある女の子がケンゾーという男に宛てて書いた手紙だ。」
と言って礼がケンゾーの事を諦めた時に紙飛行機で飛ばした手紙を取り出す。
「なんでそんなもん持ってるんですか!?」と聞くケンゾーに「河原で土探してる時にみつけた。紙飛行機になってた。女がだ、自分が書いた手紙を紙飛行機で飛ばそうってときがどういうときかわかるか。その相手を忘れようとしてる時だろが。吉田はな、必死でお前を忘れようとしてるんだよ。お前が追いかけたら彼女の決心は鈍る。男は、惚れた女を自分のモノにできないと不幸だと思う。でも違うんだ。欲しいモノが全部手に入ったら人生なんか面白くもなんともないだろ。手に入らないから、いいんだよ。手に入らなかった夢や叶わぬ恋だからこそ永遠なんだよ。思い続けられるんだ。価値があるんだよ。」

それを聞いたケンゾーはその後行われた王様ゲーム中に「王様はロサンジェルスに行く事になったから、礼と多田さんの式には残念ながら出席できなくなったので、この場をかりて祝辞を述べさせていただきます。」と過去に多田さんが礼に告白した時のように急に言い出す。
「礼と出会って以来、オレ礼の事が大好きでした。あ、好きと言ってもラブではなく、ライクの方ですから。実はこないだ夢をみました。オレと礼が実は兄妹だったという衝撃的な夢だったんですけど(これは本当に合唱コンクール行きのバスで見てます) 、その中で妙に納得してる自分がいたんです。兄妹と言われてみれば、確かにそんな感じだったなぁって…。うまく言えないけど、礼が学校でからかわれてるの見てると無性に腹が立ってきて。考えて見たら礼もオレの世話を随分焼いてくれました。でも守ったり守られたりホントいい兄妹だったというかコンビだったと思います。でも、もうこれからは礼には兄ちゃんはいらなくなります。多田さんがいるから。鼻から牛乳噴いたり、指揮台から落ちかけたり、おっちょこちょいなところもありますが、礼をよろしく末永くお願いします。」
で、ケンゾーは結局その日の写真には写らなかった。写真を撮る時にトイレに行くと言って家を出て駅まで歩き出したのです。

ここで10章終了。

なんじゃこの終わり方~!

と思ってページをめくったらエピローグが(笑)。
で、場面は数年後のツルとエリの結婚式に。
礼の披露宴の時と同じホームパーティーの写真がスクリーンに映し出され、色々いじられているツルの様子を肩をゆらしておかしそうに笑っていた礼と多田が、後ろにいたケンゾーを振り返って懐かしそうに手を振った。
って所で終わりました。

また生殺しかよ(涙)。

ドラマではいい所で終わってましたが、小説では完全に二人はくっつかないんですね。
しかし、ドラマではなかった合唱コンクールのシーンなどは結構おもしろかったです。
更にあのヘタレのケンゾーが人間として少し成長している事も描かれていて良かったのですが、そんな成長したケンゾーだからこそ、礼にちゃんとプロポーズして欲しかったなぁとか思ったり。
でも、礼の幸せを思って身を引いたケンゾーは凄いね。オレは多分諦められないッスよ。
まぁ、そうなる前にすでに告ってますけどね(笑)。

やっぱ、なんだかんだで今年のオレが1番好きなドラマはこれですな。
今年中にこれを超えるようなワクワクドラマは果たして出てくるのでしょうか?
今シーズンも、花ざかりの君たちへ・牛に願いを・女帝・パパと娘の7日間とか見てますが、あれほどのワクワク感はないです。(つ~か、こんなにたくさんドラマ見てるの何年振りやろ…)

さて、次はオレの大好きな「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズ(村山由佳)の新刊が出たのでそっちを読みたいと思います。
色々恋愛小説読んで勉強しますわ(笑)。

 


2007-08-01 21:09  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。